禁煙外来のご案内 

健康保険などで治療できます


たばこがやめられないのは「ニコチン依存症」という病気のためです。この病気の治療を、専門の禁煙外来で受けてみませんか? 禁煙のための補助薬として、従来から使われてきた貼り薬「ニコチンパッチ」の他に、飲み薬タイプの新薬「バレニクレン」(商品名「チャンピックス」)も保険適用になりました。当院では、患者さんの希望でどちらかの薬を選んでいただいております。
お気軽にご相談ください。


ご予約・お問い合わせは、お気軽にお電話、または病院スタッフまでお申し付けください。

笠松病院  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566

■禁煙外来とは?

「ニコチン依存症」と診断を受けた患者に対して、医師が禁煙補助剤を処方して、禁煙治療を行なう専門外来です。

禁煙治療について

■保険適用の条件は?

  1. スクリーニングテスト(TDS)により、ニコチン依存症と診断された者であること。
  2. 喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の者であること。
  3. 直ちに禁煙することを希望し、禁煙治療プログラムについて説明を受け、当該プログラムへの参加について文書により同意している者であること。

   上記の3条件をすべて満たすことが保険適用の条件となります。
   なお上記の条件を満たさない方で、禁煙治療を希望される場合は自費診療となります。


 ニコチン依存症の診断「TDS」

TDS(the Tobacco Dependence Screener:0〜10点)で5点以上の場合は「ニコチン依存症」の可能性が高いと思われます。

  設問内容 はい
1点
いいえ
0点
問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。    
問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。    
問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。    
問4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)    
問5 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。    
問6 重い病気にかかったとき、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。    
問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。    
問8 タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかていても、吸うことがありましたか。    
問9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。    
問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。    
合計  


■どんな薬を使うの?

     貼り薬と内服薬の2種類があります。両者の主な違いは次のとおりです。

禁煙補助薬の種類

  (1)飲み薬(内服薬) (2)貼り薬(貼付薬)

薬品名
(商品名)

バレニクリン
(チャンピックス)

ニコチンパッチ
(ニコチネルTTS)

投与方法
(投与期間)

1日2回*内服
(12週間)

*(注)最初の3日間は1日1回の内服です。
1日1回貼り替える
(8週間)
作用機序 喫煙による快感は、ニコチンが中脳にある受容体と結びついて、満足感を与えるドーパミンを放出することでもたらされます。バレニクリンは、ニコチンよりも受容体に結びつきやすいため、ニコチンが受容体に結合できなくなります。一方、バレニクリンと受容体が結合すると、ニコチンの半分程度のドーパミンが放出されるため、離脱症状が抑えられます。 皮膚に貼ることで、ニコチンが少量ずつ体内に吸収され、ニコチンの離脱症状が和らぎます。
副作用 便秘、吐き気、など。 皮膚のかぶれ、不眠、など。


■通院の予定は?

禁煙外来の予約から禁煙達成までのスケジュール

  (1)飲み薬(内服薬)の場合 (2)貼り薬(貼付薬)の場合
問診 禁煙外来のご予約をいただいた際に問診票をお送りいたしますので、初回診察の際にご持参ください。
診療予定
  1. 初回診察
  2. 再診1(2週間後)
  3. 再診2(4週間後)
  4. 再診3(8週間後)
  5. 再診4(12週間後)
  1. 初回診察
  2. 再診1(2週間後)
  3. 再診2(4週間後)
  4. 再診3(8週間後)
  5. 再診4(12週間後)
診療内容
  1. 診察
  2. 呼気一酸化炭素濃度の測定
  3. 禁煙実行・継続に向けてのアドバイス
  4. 禁煙補助薬の処方
  1. 診察
  2. 呼気一酸化炭素濃度の測定
  3. 禁煙実行・継続に向けてのアドバイス
  4. 禁煙補助薬の処方


■費用はいくらかかるの?


   (1)飲み薬(内服薬)の場合 (2)貼り薬(貼付薬)の場合
   自費(税別) 3割負担として 自費(税別) 3割負担として
初診料+再診料 7,540円 5,960円 7,540円 5,760円
ニコチン依存症管理料 9,620円 9,620円
院外処方箋料  2,720円 2,040円
調剤料 5,980円 13,090円 2,800円 7,060円
禁煙補助薬 37,660円 20,730円
合計 63,520円 19,050円 42,730円 12,820円
      ※上記の金額はあくまでも目安です。検査・治療の進み具合によって多少金額が異なります。

1日1箱のたばこ代(1箱300円とする)は12週間で25,200円ですので、バリニクレン(チャンピックス)による禁煙治療代(保険診療)よりも高くなります。さあ、始めてみませんか?