睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、眠っているときに10秒以上の呼吸停止(無呼吸)が1時間に5回以上起こる病気です。
「いびき」と「無呼吸」は病気のサイン。放置すると危険です。
■専門外来、始めました!
笠松病院では、専門医による睡眠時無呼吸症候群の診断を行っています。自宅で簡易モニターを装着して頂き、睡眠中の呼吸状態と血液中の酸素レベルを測定します。いびき、無呼吸でお困りの方にお勧めします。スタッフにお気軽にお問い合わせ下さい。
笠松病院 内科・睡眠専門医 医学博士 阪野勝久 詳しくはこちらへ
(診察時間 毎週水曜日 午後3時から5時)
■主な症状
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いびき
昼間の眠気(会議中の居眠り、集中力の低下、居眠り運転など)
朝方の頭重感(頭痛)
不眠(夜、目が覚める)
胸焼け(胃液の逆流)
夜尿(夜中によくトイレに行く) |
「いびき」や「無呼吸」については自覚できません。家族に眠っているときの呼吸状態を聞いてみましょう。
■ぐっすり眠れていますか?
さらに、無呼吸が起こるたびに、何とか呼吸をしようと脳が覚醒してしまいます。
その結果、熟睡できないので、昼間の眠気、集中力の低下が起こります(会議中の居眠り)。
治療として、生活習慣の改善(アルコール摂取を控える、禁煙)、睡眠中の体位を変えること(横向きに寝る)などがあります。重症の場合はCPAP治療(鼻マスクを介して気道内に圧力をかけて気道が閉塞してしまうのを防ぐ)を行います。軽症の場合は、マウスピースによる治療があります(歯科)。その他、手術による治療(耳鼻咽喉科)を考慮することもあります。
■どうしてなるの?危険性は?
睡眠時無呼吸は、上気道(空気の通り道)が閉塞することにより起こります。その原因には、
首周囲への脂肪の沈着(肥満)、扁桃肥大(アデノイド肥大)、気道へ舌が落ち込むこと等があります。アジア人では顎が小さいことも原因として多いことが分かっています。
眠っているときに無呼吸が何回も繰り返されると、夜中に体が酸素不足の状態になります(低酸素血症)。長年に渡って低酸素血症が睡眠中に繰り返されると、心臓や脳に大きなストレスとなり、高血圧、心筋梗塞、脳卒中の危険が高くなります。
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