プール熱(咽頭結膜熱) 


【プール熱(咽頭結膜熱)の検査】

当院では、アデノウイルスへの感染を調べる迅速キットで調べることができます。。

ノドを綿棒でこすって検査を行います。30分程度でキットが「+(陽性)」になれば、アデノウイルスがノドにいることがわかります。



検査をご希望の方は、受付時または診察時にお伝えください

笠松病院  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566


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【プール熱とは】

医学用語では『咽頭結膜熱』といいます。アデノウイルスが接触感染によって人体に入り、喉の痛み、結膜炎、高熱を発します。プールを水を介して伝染することがあるため俗称で『プール熱』と呼ばれています。実際にはプールに入らなくても咳、くしゃみなどから飛沫感染することもあります。おもに6月頃から増加しはじめて、7〜8月にピークを迎えます。感染から発症までの潜伏期間は約5〜6日といわれています。患者さんの約8割が5歳以下の小児で、特に2〜4歳児の感染が多く報告されています。


【原因】

咽頭結膜熱の多くはアデノウイルスの主に2型、3型、7型による感染症です。7型は呼吸器疾患を引き起こし、他の型より症状が重くなることが報告されています。
乳幼児の急性気道感染症の10%前後がアデノウイルス感染症と言われています。アデノウイルスは小児のウイルス感染としては一般的です。アデノウイルスの感染は必ず咽頭結膜熱の症状をきたすという訳ではなく、扁桃炎、肺炎などの呼吸器疾患、胃腸炎などの消化器疾患、出血性膀胱炎などの泌尿器疾患から、肝炎、膵炎、脳炎などにいたるまで様々な臨床症状を起こす可能性があります。


【症状】

【高熱】 38〜40度の高熱が4〜7日続きます。熱はなかなか下がらず、元気もなくなります。
【喉の痛み】 喉の痛みが強く(咽頭炎の症状)、4〜5日間痛みます。咳が出て、扁桃腺炎を伴うこともあります。
【結膜炎】 目が赤く、目やに(結膜炎の症状)がでます。
       このほかに、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などを伴うこともあります。


【登校・登園】

学校保健法で第二種伝染病に位置づけられています。これはインフルエンザ、麻疹、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、風疹、水痘(みずぼうそう)などと同じ扱いです。
咽頭結膜炎の場合、登校基準は「主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とするただし、症状により伝染の恐れがないと認められたときにはこの限りではない。」とされています。


【予防】
流行時にはうがいや手洗いが大切です。便にもウイルスがいますので、排泄後、オムツ交換後の手洗いは重要です。目やにからの感染もあるのでタオルの共有はやめましょう。プールを介しての感染については、水泳前後のシャワー、洗眼、プール水の消毒を徹底します。