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 五十肩(肩関節周囲炎) 

肩が痛い、肩が上がらない!!
そんな五十肩の症状があらわれたら、早めに対処し症状の悪化を防ぎましょう!



お気軽に当院の整形外科にご相談ください。


笠松病院  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566

診察時間は、こちらをご覧ください。



 肩関節周囲炎(五十肩)とは?
中高年に起こりやすい肩の痛みのひとつに、「五十肩」があります。
50代を中心に起こりやすいことから、この名前がついています。
五十肩は、肩関節の周囲に炎症を起こす疾患群のことで、「肩関節周囲炎」ともいいます。



 五十肩の症状の特徴は?
腕を動かそうとした時に、肩に激しい痛みを感じます。
関節を動かせる範囲が狭まり、腕を上げる、横に開く、後ろに回すなどの動作ができなくなります。
肩関節の動きが制限される原因として、肩関節の炎症があげられます。
また、腱の中に石灰が沈着している場合もあります。
五十肩を発症してから、肩が動くようになるまでの経過には、次の3つの段階があります。

【急性期】 発生直後には肩関節に炎症が起きており、肩を動かさなくても、強い痛みがありますが、痛みは約2週間続きます。
【慢性期】 肩関節の炎症は治まってきますが、肩を動かすと痛みます。 また、後遺症の癒着が進行し始め、肩関節の動きが悪くなります。この時期は、2〜4ヶ月ほど続きます。
【回復期】 安静時の痛みはほとんど消えていますが、癒着により、肩の動きが悪くなっている時期です。 この時期は、3〜6ヶ月ほど続きます。人によっては、肩がほとんど動かなくなったり、長びくこともあります。


早く日常の生活に戻るためには、急性期、慢性期、回復期、それぞれ適切な治療を行なっていくことが大切です。



 肩の動きをチェックをしてみましょう
自分で出来るチェック方法を紹介します。手が肩や頭、背中にくつかどうか、腕が広がるかどうかを、反動をつけずにゆっくりと行なってください。
肩に痛みがあったり、思うように腕が動かなかったりする場合は、我慢せずに早めに医師に相談しましょう。



 症状に応じた治療法
五十肩は、症状によって3つの病期(急性期・慢性期・回復期)に分けられ、その病期に応じた治療をすることで、五十肩の症状や後遺症を軽減することができます。
痛みを早く鎮め、後遺症を悪化させないためにも、適切な対処法を知っておきましょう。

薬物療法・関節内注射
関節内注射には、肩関節内にステロイドやヒアルロン酸を注射する方法があります。 ヒアルロン酸はもともと関節液内にある主成分で、関節内での骨や腱の動きをなめらかにし、炎症をやわらげ、痛みを軽くする働きがあります。 注射で、ヒアルロン酸を補給すると、関節の動きが改善されます。
運動療法
強い痛みがおさまったら、肩をゆっくりと動かしていきます。 痛いからといって動かさないでいると、肩関節が固まってしまうこともあります。 早く元に戻すには、肩が動く範囲を少しずつ広げていく運動をするように心がけましょう。
温熱療法
肩を冷やすと血液の流れが悪くなるので、筋肉や腱がこわばり痛みも増強することになります。 ふだんから肩を冷やさない衣服を着る、使い捨てカイロを当てる、湯船にゆったりつかるなどして、肩を温めておきましょう。 また運動療法の前には、ホットパックや入浴をして肩を温めると、その後の運動療法をさらに効果的に行なうことが出来ます。