アレルギーのもと!!住宅内のダニ対策 


〜繁殖条件をなくすこと!!〜



 ダニ
が原因とされるアレルギー性疾患が増えてきています。ダニの数は、室温の上昇と伴に増加して、夏にピークを迎えます。
家のほこり1gには平均1000匹以上のダニが含まれています。ダニの種類は分かっているだけで約3万種、そのうち住宅内のダニの種類は30〜40種あり、このダニの中でアレルギーの関係するのは、ヒョウダニ属(ヤケヒョウダニとコナヒョウダニ)です。このヒョウダニ属がダニ全体の70〜80%を占めています。
ダニを吸い込んだからといっても、生きたままのダニが身体に入るわけではありません。アレルギーに関係するのは、特にその死骸の破片です。
これからの秋にはダニの糞や死骸が多く存在し、アレルギーの原因になるのでしっかり対策をしましょう。


厚生労働省の調査では、日本人の3人に1人が、皮膚・呼吸器・目鼻にアレルギー症状があることが明らかになりました。アレルギー性ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性結膜炎などが代表です。


血液で、アレルギーの検査ができます

笠松病院  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566

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あなたの家にも必ずいるダニ!!
 厚生労働省の調査で、ダニ無しの家庭はゼロでした。
家庭にいるダニの中でも、人を刺したりするダニは数%しかいません。他のダニは人を刺したりはしないダニが多いので、大量のダニと生活を共にしていても私たちは気がつきません。このような環境で生活を続けると、アレルギーにならなくてすむ人まで発症してしまますし、過敏症の人はたまらないでしょう。
日本は湿度が高いので、掃除機をかけてほこりを吸い取り、表面上はきれいになったように見えても、カーペットや畳、寝具などの中には大量のダニが生息しています。
高密度の住宅が増え、留守がちで換気不足の家庭が多くなっていることも、ダニの増殖を助けています。
一般家庭で調べたところ、掃除機で取れたほこり、小さじ1杯には、平均500〜2000匹のダニの死骸があったという結果がでています。



<ダニの生息条件>

住みか カーペット、畳、布団、布製ソファーなど。フローリングや科学フロアにはほとんど生息できません。カーテンやクロス壁、ぬいぐるみ、衣料などにも生息します。
床は、板<畳<じゅうたん<畳+じゅうたん、の順でダニが増えていきます。
エサ ほこりには、人間のアカやフケが大量に含まれています。その人間のフケやアカがダニの大好物です。食べ物の残りかすも大好物です。
適温 25℃付近(20〜30℃)が一番活動します。
50℃以上が20分位続くとほぼ死滅します。
布団を天日干ししたくらいでは、内部の温度がダニを死滅させるほど上がりません。真夏の炎天下に布団を干しても、表面温度で50℃、内部の温度は30℃程度です。
湿度 75%前後が活発に活動します。50%以下でかなり死滅します。空気湿度ではなく、『ダニの住みか』の湿度です。寝具や畳、カーペットの内部はかなり湿気があります。

この4つの条件が全部揃って、ダニは生きています。どれか1つでも、生息条件を取り除けはダニ退治ができます。

ダニを減らすポイント
湿気対策

換気をして室内の湿気を追い出し、湿度を下げます。
換気が不十分な場合は、除湿機で強制的に湿気を取るなどの対策が必要です。加湿器は使わないようにしましょう。
布団の湿気を取ることでダニは減ります。(掃除機はかけてください)
押入れの風通しを良くして湿気を取ることも大事です。

掃除

効率よく、合理的に掃除をすることで、早く確実にダニを減らすことが出来ます。特に、カーペット、畳、布団、布製ソファーなどの掃除がけは念入りにしましょう。
布団の丸洗いや打ち直しをするでも、ダニの数やダニアレルゲン量は減らすことが出来ます。

住みかを減らす

カーペットをフローリングにすることでダニの数は減少します。布製ソファーを合成皮革などにしたり、畳を変えたり、防ダニ布団にしたり、高密度織物の布団カバーにすることでダニの数は減少します。