最新鋭の医療設備を備え、現代医療のニーズをキャッチ
東芝社製1.5テスラMRI装置
EXCELART Vantage Powered by Atlas
MRIとはMagnetic Resonance Image(磁気共鳴画像)の略です。
当病院のMRI装置は1.5T(テスラ)です。
X線CTとの違いは、X線ではなく磁気を使っている検査ということです。X線を用いないので放射線被曝がありません。
強い磁石とFMラジオで用いられる周波数の電波を使って、体の内部の状態を画像化する検査です。
人体を強い磁場の中に入れ、ある周波数の電磁場を流すと人体の水素原子と磁気共鳴し、この時の原子の状態を受信しコンピュータによって画像化します。
この検査で得られる画像は横断面だけでなく、縦・斜めとあらゆる断面、角度での撮影が可能で、
脳や脊髄・内臓・筋肉・関節・血管などを画像化することが出来ます。
またX線検査では造影剤を使用していた血管・胆嚢胆管・脊髄などの撮影も造影剤無しで痛みもなく簡単に検査ができ、診断に大変役立つ検査方法です。
長所 | 短所 |
どんな方向の断面でも撮影が可能 | 撮影時間が長い |
組織コントラストが高い | 動きに弱い |
放射線による被曝がない | 検査中の音が大きい |
造影剤を使用せずに血管像を描出可能 | 骨皮質や石灰化等は写らない |
MRI | CT | |
画像をつくるために | 強い磁場と電波を利用 | X線(被曝を伴う)を利用 |
画像の描出 | 任意な方向(多方向) | 基本的に1方向 |
機器の構造 | 圧迫感と大きな音 | 問題なし |
入室前の必要な制限事項 | 金属類・貴重品(カード類含む) を検査室内に持ち込めない。 タトゥー・化粧はやけどの恐れあり |
撮影する範囲内に金属等がなければ特になし |
このような方は検査できません | ・ペースメーカー装着の方 ・体内に金属(磁化性)のある方 ・閉所恐怖症の方 ・妊娠中(検査の必要性がある場合を除く)の方 |
・妊娠中(検査の必要性がある場合を除く)の方 |
血管の画像を作るには | 造影剤を使用せずに検査可能 | 造影剤を静脈注射し検査しなければならない |
対象となる疾患・部位 (得意とする分野) |
・初期の脳梗塞 ・脊髄の損傷やヘルニア ・靭帯・軟部組織 ・骨盤内(婦人科疾患) |
・出血・石灰化 ・穿孔による急性腹症 |
※ 主治医は症状に合わせて検査方法(MRI または CT)を選択しています。
※ 医療被曝(治療を除く)における身体的・遺伝的影響の事例は報告されていません
検査時間は部位や内容によって異なりますが、20分から40分程度で長くても1時間位です。 検査中は大きな音がしてその間、体を動かさないようにしていただきます。 場合によっては造影剤という薬を注射して撮影することもあります。
※ 検査中は常に担当者と連絡が取れるようになっていますので、ご安心ください。
CT検査等の造影剤に比べ比較的副作用が少ない薬ですが、次の方は注意する必要があります。
これらの方は主治医または担当者にあらかじめお知らせください。
MRI画像 | ||
脳動脈瘤 | 早期の脳硬塞 | 頭部縦断面 |
腹部 | 腰椎 | 頚椎 |
MRI検査は、様々な部位の検査ができます。
特に頸椎・腰椎などの椎間板ヘルニア、関節、胆嚢の形姿観察などが得意分野です。
MRI検査をご希望の方は、医師にお尋ね下さい。
以上にあげたように、MRI検査を受けるには多少の制限があります。
それは十分安全に気をつけ、より良い検査結果を得る為のものですのでご協力、ご理解をお願いします。