新型インフルエンザについて 

笠松病院  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
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新型インフルエンザは、2009年4月にメキシコで始まり、世界中に広がった豚に由来するインフルエンザウイルスです。ブタからヒトに感染を起こし、ヒトからヒトへ伝播して大流行を引き起こしたものです。ほとんどのヒトが免疫を持っていないため、大流行していると考えられます。

新型インフルエンザは、感染が繰り返されるにつれ、免疫を持つヒトが増え、大流行は治まり、いずれ毎年冬を中心に流行する季節性インフルエンザに推移していくと考えられています。

季節性インフルエンザと新型インフルエンザの特徴
季節性インフルエンザ 新型インフルエンザ
周期 毎年冬 10〜40年に1回
ウイルス型 A型(H1、H3)、B型 ブタ由来のA型(H1N1)
ヒトにおける免疫 あり なし(人類の多数が経験せず)
症状 突然の38℃以上の発熱
咳・くしゃみ等の呼吸器症状
頭痛・関節痛・全身倦怠感など
突然の38℃以上の発熱
咳・くしゃみ等の呼吸器症状
頭痛・関節痛・全身倦怠感 など
(季節性に比べ、下痢などの消化器症状が多い)
潜伏期 2〜5日 1〜7日
感染経路 飛沫感染、接触感染(空気感染) 飛沫感染、接触感染(空気感染)
感染可能時期 発症後3〜7日間程度 発症1日前から発症後5〜7日程度
(小児では10日程度)
重症化しやすい年齢層 乳幼児や高齢者 10歳代以下
致死率 0.1%以下 正確な値は不明
0.4〜0.5%とする報告がある一方で、0.06%以下とする報告もある。

※症状から季節性インフルエンザと新型インフルエンザ(A/H1N1)を区別することはできません。