TOP > ノロウイルス〜感染性胃腸炎・食中毒を予防しましょう(現ページ)
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笠松病院 岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566
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【主な症状・感染源・感染経路】 |
感染性胃腸炎は病原性大腸炎やサルモネラなどの細菌、それにロタウイルスやノロウイルスなどのウイルスによって引き起こされる胃腸の疾患で、一年を通じて発症していますが、細菌によるものは夏場にかけて集中し、ウイルスによものは毎年秋から冬にかけて流行が認められます。 |
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【症状など】 |
子供から老人まで全ての年齢層で発症が認められますが、患者の75%が10歳未満の小児とされています。
症状は原因となる細菌やウイルスによって少しずつ変わりますが、発熱、下痢、腹痛、悪心、嘔吐などです。これらの症状が単独または、複数の症状が様々な組み合わせで出現しますが、原因となる病原体、患者個人間で大きな差があり、症状の重さも様々です。
特に、乳幼児にロタウイルスと呼ばれるウイルスによる乳幼児冬季白色下痢症と呼ばれるものが、毎年多く発生しており、注意が必要です。
37〜38度程度に発熱する場合もあります。
年長児では、これらの症状に腹痛が加わることもあります。
これらの病原体のほとんどが、食べ物や飲み水などを介した経口感染で体内に侵入します。しかしながら、一部はペットを介した感染も報告されていますので、ペットの扱い(同じ箸で食べ物を与える、口から口での食べ物の受け渡しなど)に注意も必要です。 |
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【予防】 |
普段から、手洗いを頻繁に行ってください。そして、十分な睡眠と栄養を取るようにして、体調を良好に保つようにしてください。 |
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【治療について】 |
一般的には対症的な治療が中心となります。具体的には、下痢や嘔吐などで体内から失われた水分や電解質を経口や点滴などで補給し、脱水の改善と電解質のバランスの調整が行われます。また、患者さんの年齢、症状などを考慮して抗生物質が投与されることもあります。
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【経過について】 |
体内に病原体が侵入した後、症状が出るまでの潜伏期も原因となる病原体によって大きく異なりますが、一般的には1〜3日程度(短いものでは6時間、長いものでは10日前後)です。この間は本人に症状はありませんが他人に感染させる可能性があります。
一般的に経過は良好ですが、原因となる病原体によってはその他の感染症を合併したり、症状が比較的長く続くこともあります。また乳児の場合には病気の進行が急速なことが少なくないので、発熱、下痢、嘔吐などの症状が現れたときは、早めに医療機関を受診しましょう。家族などの周囲の人達が注意深い観察と配慮が重要です。
病気の発見が遅れたり、治療が遅れた場合には、嘔吐、下痢、発熱などの症状が組み合わさることによって脱水症が重症化して、生命にかかわることもあります。ありふれた病気、たかが脱水症だと軽視すると、非常に危険な症状に陥ることも少なくありませんので、十分な注意が必要です。 |
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『ノロウイルス』聞きなれない名前と思われるでしょうが、決して新しいウイルスではありません。以前は『小型球形ウイルス(SRSV』といわれ、冬に多くみられる感染性腸炎(いわゆる胃腸風邪)の代表的な原因のウイルスです。
牡蠣(かき)などの貝類による食中毒の原因として知られるウイルスですが、それだけではなく感染した人の便や吐いたものからの二次感染によるものも増えています。誰でも感染したり、他の人に拡げてしまうおそれのある、とても小さくて目には見えないウイルスです。
日本では1年を通して発生がみられますが、11月くらいから件数は増加し始め、1〜2月がピークになる傾向があります。 |
当院では、ノロウイルス抗原検査ができます
当院では、ノロウイルス抗原検査ができます。
3歳未満及び65歳以上の方は保険適応です。
その他の年齢の方は、自費(2500円:税別)で検査できます。
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お問い合わせは、お気軽にお電話、または笠松病院スタッフまでお申し付けください。
住所 〒500-8288 岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地 |
TEL 058-276-2881 FAX 058-276-3566 |
【どのように感染するの?】 |
ノロウイルスの感染力は強く、感染経路は、ほとんどが経口感染です。
1 |
ウイルスに感染された貝類を生あるいは十分に加熱しないで食べた場合。
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2 |
感染した人が調理して手や調理器具を介してウイルスに感染された食品を食べた場合。
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3 |
家庭や共同生活施設など、人と人が接触し、感染した人の便や吐いたものからの二次感染した場合。
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【どんな症状が出るの?】 |
感染してから発症するまでの時間(潜伏期間)は通常24〜48時間です。主な症状は吐き気、嘔吐、下痢ですが、腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋肉痛、咽頭痛などといった風邪に似た症状を伴うことがあります。通常はこうした症状が数日続いたあと治りますが、体の抵抗力が弱い乳幼児や高齢者が感染するときに重症化することがあるので注意が必要です。また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状で気がつかない場合もあります。
おなかが痛い、下痢をする、気持ちが悪いなどの症状があったら、自分勝手に判断せず早めに医師の診察を受けましょう。 |
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【症状】 |
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トイレから出て来られないほどの下痢 |
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微熱 |
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激しい嘔吐 |
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締め付けられるような腹痛 |
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感染してから1日〜2日で発病します。症状は、激しい嘔吐が一日中何度も続きます。
また、トイレから出られないほどの下痢が、2〜3日続きます。それから、締め付けられるような腹痛と、37度台の微熱が出ます。
症状は2〜3日で収まりますが、発熱や脱水症状が強い場合は、入院して治療することがあります。
腸感冒は、いわゆるお腹の風邪のことで、腸にウイルスが入って下痢を起こすことを、お腹の風邪と言ったりします。
ノロウイルスは、お腹の風邪の原因の1つです。 |
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予防するにはどうしたらいいの? |
ウイルスはとても小さいため、目には見えません。『ウイルスに汚染されたおそれのある場所、物』や『ウイルスを排泄しているかもしれないこと』を想定して感染予防対策を行いましょう。 |
食品や手指に食中毒をおこす菌やウイルスがいないか、いたとしても食中毒を起こす量まで増えていなければ発生しません。食中毒を予防するために、特に次の3つの基本的な衛生習慣を守りましょう。 |
予防策は? |
まず、ウイルスを口に入れないことが重要です。 |
生で貝類を食べて、下痢や嘔吐などの症状が出た場合は、ノロウイルスを疑ったほうがよいでしょう。まず回りに下痢や嘔吐している人がいる場合は、手を流水できれいに洗い流しましょう。石鹸で手を洗うことで、手の皮脂や汚れと一緒にウイルスを洗い流すことができます。 |
予防感染性胃腸炎は、多くの場合、患者との接触や、汚染された水、食品によって経口的に感染します。手洗い、うがいをして、日常的に清潔を保つことが重要です。特に、排便後や調理前は石鹸と流水での手洗いが大切です。タオルの共用を避けることも必要です。
また、便や嘔吐物の処理をする時は素手で触らずにビニール手袋を使用してください。汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用してください。 |
ウイルスは熱を加えると死滅するので、ウイルスに感染している可能性のある食品は、中心部までよく加熱してください。食品の中心温度85度以上で1分間上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。 |
食中毒予防の3原則
1 |
つけない |
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●洗う
食品、手、調理器具はしっかりと洗いましょう。特に生で食べるものは丁寧に。野菜は見た目にきれいでも雑菌がたくさん付いていますので、流水で丁寧に洗いましょう。
外から帰ったとき、トイレの後、調理の前、食事の前、石鹸で手を洗う習慣を付けましょう。
●包む
肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れて保存しましょう。 |
2 |
増やさない |
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●温度管理
室内に放置しないで、冷蔵庫で保存しましょう。買い物をしらた早めに冷蔵庫へ。ただし、冷蔵庫の過信は禁物です。ぎっしりものを詰めると庫内の温度が上昇してしまいますので要注意です。
●早く食べる
作った料理は早めに。新鮮なうちに食べましょう。調理済み食品は、製造日、賞味期限などをよく見て買い、賞味期限内のできるだけ早い時期に食べましょう。期間がたちすぎたら、思い切って捨てる勇気も必要です。 |
3 |
消滅させる |
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●加熱
食品内部まで十分火を通しましょう。
●調理器具
包丁、まな板、ふきんなどは定期的に消毒をしましょう。
食器類は、85度以上で1分間以上の加熱消毒か、塩素系の消毒薬を使えば、ウイルスの活動を止めることができます。
●家庭内で感染した人がいる場合に注意することは?
ノロウイルスは感染力が非常に強いため、家庭などで患者が発生すると、他の人に拡げることがあります。
家庭内で感染した人がいる場合は吐いたものや便などの汚物の処理は適切に対応し、感染の拡大を防止することが大切です。また、症状が治ってからも便にウイルスが排泄されることもありますので、油断せず同様な注意が必要です。
また、下痢や嘔吐などの自覚がある人は、調理やお風呂は控えてください。
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『食中毒といえば夏』と思いがちですが、夏に限らず冬でも発生がみられます。
ノロウイルスなど食中毒の原因となるウイルスや細菌は、私たちの身の回りのあらゆるところに潜み、ちょっとした『不衛生』を狙って、感染のすきをうかがっています。
この機会に、ノロウイルスをはじめ、食中毒全般の予防について再確認しましょう。
また、普段から1日3食バランスのとれた食事、十分な睡眠や休養、適度な運動、ストレス発散などといった生活習慣でウイルスなどに負けない体づくり、健康づくりも心がけましょう。 |