胆石の治療:単孔式腹腔鏡下手術(SILS)を開始しました 

〜傷口が目立たない手術方法です〜


笠松病院  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566

診察時間はこちらをご覧下さい



岐阜市南部にある笠松病院の外科では、2010年から、胆石症に対する単孔式腹腔鏡下手術(たんこうしきふくくうきょうかしゅじゅつ、SILS:Single Incision Laparoscopic Surgery)を開始しています。

この手術は内視鏡手術の一種で、胆のう摘出術に適用し術後の経過は良好です。岐阜県でこの術式で施行している病院は限られており、開腹手術と比較すると入院期間が短くすむ利点があります。
胆石症の治療でお困りの方、お気軽にご相談下さい。

■担当医師
  
    院長 山本 昌督


■単孔式腹腔鏡下手術(SILS:Single Incision Laparoscopic Surgery)とは

腹腔鏡手術とは、おなかに3〜4か所の小さな穴をあけて、そこから腹腔鏡というカメラと手術器具を挿入し、カメラの映像を見ながら器具を操作して行う内視鏡手術の一種です。おなかを大きく開ける開腹手術と比べて、体への負担や術後の痛みが少なくて済みます。胆石症の根本治療として活用されていますが、器具の進歩により腹腔鏡下手術は広まりを見せております。

今回ご紹介する単孔式腹腔鏡下手術は、へそに1か所だけ穴をあけて、そこから3つの器具を挿入して行う手術です。従来の腹腔鏡下手術よりも傷口が少なく、術後の癒着(ゆちゃく:くっついて欲しくない組織同士がくっつくこと)による合併症が少なくなると考えられます。また、傷跡は1か所だけで、へその中に引き込まれて見えにくくなるため、美容的なメリットもあります。


■単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術のメリット

       小さい傷で出来る

       術後の痛みが少ない

       入院期間の短縮

       術後の癒着が少ない


■担当医師の談話

岐阜市にある笠松病院の外科では、胆石に対して、腹腔鏡手術(胆のう摘出術)を積極的に導入しています。患者さんにとって、より負担の少ない手術を目指しております。

この新しい内視鏡を用いた手術方法は、1か所の穴だけからすべての操作を行うことになるため、高度な技術と熟練した手術手技が不可欠となります。そのため、現在ではその適応も限定され、当院では胆のう摘出術から適応可能な症例を慎重に選んで行っています。

将来、さらなる技術開発や医師の技術力向上により、内視鏡手術の適応拡大が期待されます。


■お気軽にご相談下さい

胆石の手術を受けようか迷っている。
検査で胆のうに石があると言われて治療すべきか悩んでいる。
病状がどの程度なのか検査を受けたい。
すぐに手術を受けるつもりはないけど、心配なので相談したい。
仕事を長期に休むことができず、入院日数を短くしたい。
胆嚢ポリープ、胆嚢腺筋症の治療について聞きたい。


■模式図と術後写真


従来の腹腔鏡下手術 単孔式腹腔鏡下手術(SILS)
3〜4か所の穴をあけます 穴はへその部分1か所だけです

※この図は胆のう摘出術の場合

術後の経過 術後の経過

穴をあけたところに傷跡が残ります


傷跡はへそに引き込まれて見えにくくなります




住所 〒500-8288  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566