ジワリと増加   ストレスで『 心身症 』
 『ストレス時代』といわれる現代社会。ストレスが原因でぜんそくや腹痛を伴う心身症の患者が増えています。労働環境の厳しさや社会生活の変化が背景にあります。放置しておくと症状が悪化して脳出血につながりかねず、油断は禁物です。ストレスをためない生活を心がけることはもちろんですが、症状が思わしくなければ医師に相談することが必要です。
 
 【 心身症とは・・ 】
 
心身症とは、ストレスが持続し、体になにか症状を起こして病気という形で現れた場合です。ストレスが血液の上昇や免疫力の低下などをもたらして様々な症状を起こします。主な症状としては、胃・十二指腸潰瘍、ぜんそく、高血圧、自律神経失調症、アトピー性皮膚炎などさまざまです。  
 
ノイローゼや分裂病など人格や行動に異常が出る精神疾患と混同されがちですが、心身症は、あくまでも身体的症状がでる病気です。
 
これまでは、中高年に目立って多かった心身症ですが、年齢が広がり子供にも見られるようになってきました。厚生労働省の調査によれば、一般小児科を受診した子供の約6%が心身症を抱えていました。「 だるい 」や「 頭痛・腹痛 」、「 微熱 」などの症状を訴えたケースが多かったということです。原因は学校や家庭での対人関係が大きな割合を占めています。
 いずれにせよ、ストレスを解消することは容易なことではありません。まず自分に適したストレス対処法を工夫することから始めたいものです。

           
<あなたの健康ガイド>” 笠松病院だより ”より